鴨井敦子 ピアノ伴奏の妙(ミョウ)
4日(日)の岡山市民文化ホールは、チャイコフスキー三昧。
(1席あけの座席に貼られていたシート絵”座るな”のチャイコフスキーがチャーミング 右下 チケットの半券)
(ホールから眺める 岡山城昼下がり)
この中でチャイコフスキー歌曲の伴奏を受け持ったのが鴨井さん(と藤田さん)。
伴奏 という通俗的なニュアンスでなく、まさに”協奏”と言うにふさわしい見事な演奏でした。樂曲をしっかりと読み込み、歌手の個性や想いを理解し、悲歌的な曲想を 共におおらかに歌いあげていくさまは 聴き手を十分に納得させるものでした(しかもホール音響にいささかの難ある中で)。
鴨井さん 幅のある表現力にさらに円熟味が増して、聴く耳を豊かな世界に導いてくれます。
演奏曲は ・6つの歌6-6「ただ憧れを知る者のみが」(ソプラノ 畑山かおり)
・歌曲6つのロマンス16-1「子守歌」・”どうしてわたしは前からこの事を知らなかった悲しみも涙も”(ソプラノ 河口愛幸)
(プログラム表紙はモノクロ仕上げ)
(受付 消毒検温しっかりと)
コンサートタイトルは
チャイコフスキー生誕180年を祝って~ロシアの大地に咲いたロマンティシズム~
(岡山市芸術祭協賛 岡山演奏家協会主催)でした。ピアノソナタからバレェ、ピアノコンチェルトまでの多彩なステージを、9ステージ・13名の出演者と巧みなナレーションでつないで飽きさせなかったのはブラボー!です。
エレクトーンの高橋さん、バレェの河口さん 楽しませていただきました。コロナ対応のスタッフの皆さん、お疲れさまでした。
番外 2023夏には”岡山芸術創造ホール”が新設される予定です。文化ホール2Fギャラリーで永く親しまれてきた1枚の絵「合唱」。新ホールでも展示されるといいのですが。(NH)
ありがとうございます❗
このような中での演奏会を無事終えることができ、出演者、スタッフ共にみんな感無量でした。
不要不急の最たるものかもしれませんが、やはり音楽は常に近い位置にいてほしいものです。
声楽の先生にも「伴奏じゃないのよ!一緒に弾かなくちゃ」と何度も言われ、どうすれば一緒に音楽を作っていけるか、何度も話し合ったり試したりしましたので、『協奏』という言葉はとても嬉しいです。
まだまだ精進して、色々な曲に取り組みたいと思います。