保科アカデミー21定演・聴くひと それぞれの想い(1)
28日の「保科アカデミー室内管弦楽団」公演の番外です。
保科洋の他、兼田敏,有森博など作曲・演奏者に名をお連ねていて、想いを新たにされた聴衆
けっこう多かったのではないかと推察しています。
そのなかに”新保”という名の男あり、ピアニスト有森のアンコール曲・ショパンのノクターン「遺作」に感涙してました(メイン曲のラフマニノフじゃなくて、です その訳は・・)。
(露出不足ですが 演奏前のシンフォニーホールステージです)
曰く「末期癌の友人が、この曲聴いて俺は終わりたいと云った、それで楽譜買って同級生ピアニストへ。そして彼のために1曲だけの”遺作 コンサート”を開いた。岡山済生会病院の1室、数人の仲間で」。「有難う、と云ってそれで彼の人生は終わってしまった、去年の暮れことだったよ。今日コンチェルト後のアンコールで突然、この曲が流れて一瞬にして心が溢れた」。「音楽っていいよなア、この偶然の出会いに 保科オケと有森に感謝しなくちゃ」。
ちなみに有森・新保の出合いは小学生のとき。ショパンの「遺作」がまたみんなを繋ぐことに。でも数多あるピアノ曲から有森博はなぜ今日、この曲選んだのかな。追っかれば、また一つドラマの扉が開けそう・・・聴いてる側にとっても、ほんとうにいい一日でした(敬称略)。 (HN)