感動的だった 保科アカデミーの「第九」と「ファンタジア・四季」
ホール2階へ上がって お客さまの多さにビックリ。
氷雨の暮れ28日(日)は、午後6時30分の岡山シンフォニーホール。
保科アカデミー室内管弦楽団・20周年記念演奏会は1、2階席がほぼ満席、
3階席も賑やかで1600余の聴衆で埋まるホールは熱かった。
前日 同時刻に同族の岡山大オケ定演があったにもかかわらず、です。
今日は第九に尽きるはずですが、なんと最初の 保科洋編曲「ファンタジア・
四季」が素晴らしかった。艶めかしく豊饒な保科ブシのなせる技でしょうか、
混声合唱と筝が織りなす壮麗な調べは、まさに日本の叙事詩でありました。
保科作品に負けず、朗朗と歌い上げた管弦楽と合唱は見事に尽きます。
そして「第九」。
日本での演奏回数は120を超えたと言われる この年末定番曲も、今晩の
岡山での演奏は正に、とう尾を飾る好演でした。保科アカデミーは岡大オケ・
OBで構成された演奏団体ですがプロオケも脱帽、の域に達していたと思います。
ソリスト・合唱(岡大OB/G?)・管弦楽の渾然として醸し出されるパワフルな
楽音はここち良い陶酔感を味わわせてくれました。
それにしてもビックリは、指揮・秋山さん。
第九始め全曲を 暗譜で完璧に振り切ってしまわれたこと!
本業は医大の病理学専門医の由。どうして あんな大曲を脳内に貯め込み
自在に取り出せるのでしょうか。凡才には想像もできません。
また楽団メンバー諸兄姉は、リハのたび全国からはせ参じて土帰月来とか。
年間通して、いい曲仕上げを目ざしての地道な活動は厳しいものがおあり
でしょうが人生を2倍やっている訳で 眩しく羨ましくも敬愛の念で聴かせ
ていただきました。
第九のあとのアンコールも保科アカデミーならでは。
保科作の「懐想譜」とクリスマスメドレープレゼントは、すっきりデザート。
今日は、旧知のピアノの先生やフルートやヴァイオリンの生徒さんをたくさん
お見かけすることができて、とてもハッピーでした。
参会された1600余のお客さまも、いいお正月を迎えられるでしょう。
保科アカデミーの皆さま
歳末、幸せのプレゼントにほんとうに感謝です、ありがとう。
*雨の帰途 思ったこと
迷ったけれど年末スケジュール調整して出かけてよかった。
教訓:「コンサートには迷ったら行く、そこでは感動が待っている」 (HN)