シルクの輝き 田中郁也のヴァイオリンコンチェルト
繭から紡ぎだされた生糸が、やがて西陣の手によって豊麗な絹織物に生まれ変わっていく。
そんなイメージを、”音楽”によって再現、聴衆の心を揺さぶった昨夜の演奏会。
(ホール掲示のポスター左2人目が田中さん 6時 開演前のホール玄関)
(開演前の場内 オケ団員もチラホラ お祝いの花束がこんなに)
ブルッフの”スコットランド幻想曲 作品46”の世界でした。(共演 広島交響楽団、広島ァステール大ホール)この33分にわたる流麗にしてファンタスチックな演奏は、まさに感動的。
ブルッフの淀みなく流れるような旋律性を、見事に「自らの音で表現してみせた」田中さん。即、大きな拍手で反応する聴き手。田中さんも手応えを感じられたのではないでしょうか。久々の広島、ホール近くの原爆記念館を訪れた直前の重い心を、スコットランド幻想曲が包みこみ、満たしてくれました。
(広島駅も周辺も街なかもすっかり変貌 広島は造形美の町に?)(HN)