著作権について②
ヴァイオリン講師の田中郁也です。
著作権について、大政直人さん(作曲家)の記事。
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「JASRAC問題について」7日(木)朝7時から私が録画で出演します
※訂正です。最初は明日6日とご案内しましたが7日(木)の朝に変更になりました。
テレビ朝日の「グッドモーニング」という朝5時〜8時の番組の7時〜7時30分のニュースの時間枠で、私が取材を受け反対意見を述べました。1分くらいですがぜひ録画して見て下さい。
もう一人ピアニストも取材されて彼のコメントも放送されます。
音楽教室でのピアノ演奏などから著作権料を徴収する方針は不当だとして、音楽教室を運営する251社が日本音楽著作権協会(JASRAC)を訴えた裁判が6日から東京地裁で始まる。
「なぜ音楽の裾野を広げる教育の場から徴収するのか」。疑問の声は指導者だけでなく、作曲家にも広がっている。
▽「営利」に違和感
壁一面の棚にびっしりと収められた楽譜と2台のグランドピアノ。東京都大田区で30年間ピアノ教室を営む武田朋枝さんは「これが財産」と話す。「譜面に掛かる著作権料など、払うべきものを払うのは当然」。だが、レッスンでの演奏も対象とした協会の方針には納得がいかないという。
日々のレッスンで、生徒が1曲を通して弾くことはまれだ。曲と分からない旋律の一部を何度も練習する。「いつ誰に何を教えたか、一覧にして出せと言われてもむちゃくちゃな話」と憤る。
協会が音楽教室を「営利目的」と見なしていることに抵抗もある。これまで幼児から大人まで500人近くの生徒を教えてきた。「教育と信じ、情熱を持ってやってきた『聖域』になぜ協会は踏み込んでくるのか」
▽作曲家に分配?
「レッスンで使われることで曲が広まる。自分の曲を広めるのにお金を取ろうと思っている作曲家なんていない」。作曲家で、バイオリン指導者でもある大政直人さんは断言する。
徴収が始まれば、レッスンで著作権のある曲は敬遠されると推測している。「多くの街の先生が音楽の裾野を広げるために頑張っている。そこから使用料を取るのは間違いだ」と話す。
子ども向けのピアノ曲集を多く手掛ける作曲家の轟千尋さんは「著作権料が大きな収入源というのは事実。協会からの分配はありがたい」と思っているが、教育現場からの徴収には違和感があるという。「生徒一人ひとりが演奏する曲を全て把握するのは不可能。きちんと作曲家に分配されるとは思えない」と疑問を投げ掛けた。
裁判は判決まで1年以上かかるとみられる。協会は訴訟の進展にかかわらず、来年1月からヤマハ音楽振興会など大手を対象に徴収を開始し、個人教室にも広げる方針を表明している。