谷口智子(ソプラノ)の ルネスコンサート
豊かな声量と美しい響きで、ホール空間を満たしてくれた
谷口智子さんの”うた”コンサート。 うた といっても
この日、6月12日は 全曲ヴェルディの歌劇からアリアと二重唱。
ルネスに集う200名の聴衆は(見るところ)、必ずしもオペラファン
ばかりとは言えない雰囲気のなか、リゴレット「慕わしいひとの名は」
のアリア”歌唱力”で圧倒的な存在感を示し、トラヴァト―レ「私の願い
を聞いて下さい」(二重唱)の終曲まで、一気に聴衆を魅了し高みに
導いた力量は大変なものでした。
ブラヴォーと大拍手が鳴りやまなかったのが、その証し。後席の姦しい
おばさま族が静かになり「うまいねえ」「じょうずだねえ」「すごいねえ」
と感嘆していたのも、終演後の爽やかな印象です。
(たとえ原語であっても、”恋のうた”は谷口さんの ゆたかな表情、
身体表現をもってすれば十分届くんですね、ハートに。)
谷口さんは、東京で活躍の後、倉敷に帰ってまだ日の浅い方。 まずは、
岡山活性へもっともっと活動を拡げて欲しいと期待しています。(HN)