オーケストラでの初体験
ヴァイオリン講師の田中郁也です。
先日オーケストラの本番中に初めての体験が出来ました。
ちょっとややこしい内容ですが…
前の席の人の弦が演奏中に切れたのでその楽器が僕にまわってきて、僕の楽器を前の人に渡して、前の人の楽器を後ろの人に渡して、後ろの人の楽器を僕が受け取って、後ろの人は弦の切れたヴァイオリンを持って演奏中に退場。退場した人がその楽器の弦を張り替えます。その間も演奏は続けているので後ろの人は2楽章では帰って来ず、2楽章と3楽章の間で帰ってきました。そしてそのまま曲が終わるまで僕の前の席の人は僕の楽器を、僕は後ろの席の人の楽器を、後ろの席の人は僕の前の席の人の楽器を弾きました。
自分の楽器を他の人が弾いてるとなんだか心配というかジェラシーを感じました。
そして他の人の楽器を弾いてる僕は、初めは傷つけないように少し遠慮気味になりましたが、この楽器はどんな音がするのか、どういう弾き方をしたら良い音が出るのか色々試したくなって楽しみました。楽器から奏法を学ぶという話もよく言われるくらいヴァイオリンは一つ一つ性格、能力が違うので凄く面白いです。
でもやっぱりヴァイオリンが自分の手元に帰ってきた時は凄く安心しました。どこか傷付いてないかじろじろ見たり、いつも以上に丁寧に拭いたり。
愛する楽器についてはまた別の機会にブログ更新したいと思います。