秀逸!”アンサンブル・クレイオ”の ファーストコンサート
マレット音楽塾仲間の新保さん「面白そう、このコンサート」の一言に
誘われ行ってきました倉敷芸文館。今日、31日(日)の昼下がりは
バロック・古典のアンサンブル・クレイオの第1回演奏会です。
(昼下がりの倉敷芸文館フロント と その中庭で催されていた骨董市の賑わい)
まさに 贅沢の極みコンサート でしたね。
彼(女)らの音楽はアマチュアの域をはるかに突き抜けています!
弦楽12名編成によって醸し出される演奏曲は全4曲。1部 アーベルの
四重奏曲ニ長調は初めて聴く曲で とても楽しかった。モーツアルトの
アイネクライネを挟んで2部が圧巻、チェンバロを加えてのヴィオラ協奏曲
(テレマン)と2つのVnのための協奏曲(バッハ)は、聴きごたえ十二分。
(休憩時間早々の調律師さんによる調律)(演奏5分前 演奏者の河田さんも調整)
弦楽器群をチェンバロが柔らかく支え 音楽そのものを膨らませ、聴き手を
満ち足りた世界へ誘う。この幸せを届けてくれたチェンバロ奏者が
河田美智子さん。この人チェリスト と思っていたのでビックリです。
奏者の皆さんはプロでは無い、ということなので普段は夫々何かやってるはず、
何をなさっておられるのか、凄く興味があります。聞けば昨夏結成の由。半年で
初回コンサートですから余程の蓄え(音楽的)がないと出来ることではないし。
個々にこれほどの高い演奏能力を持つアマチュア集団とは・・?
プログラムの一端に 農業しながらのVnソリストとか、解説には4人の作曲家の
系譜と日本の同時代を重ねた比較文化論が掲載されたり(Vaの方かな)、大変
ユニークで面白く団員は多士済々の趣。
で、団長挨拶みたら たしかに「バロック・古典が好きな少し変わり種メンバー」
で構成、と記されています。納得。
また「気軽な雰囲気で聴いて」ともありますが、これほどハイレベルな演奏を前に
すると、キチッと向きあって聴きたくなります。
それで、でしょうか アンコールは、「四季」から冬 とG線上のアリア でした。
ラストにこんな形をつくって、聴衆を帰途に着かせるなんて憎いですね。
タダモノではない集団、それが アンサンブル・クレイオ を強く印象づけた今日
のコンサートでした。
(演奏会後ロビーにて 左・コントラバスの魚住さん 右・チェンバロの河田さん
とてもとても爽やかでした)
次回のコンサートは何時(いつ)でしょう。楽しみにしています。 (HN)